ぶらんのぷよぷよ談話6.0
「残り2つもある程度は…」

ぶろん:ぶらん君…。
ぶらん:あ、ぶろんさん、なんか元気ないですね?
ぶろん:まあ、見てはいけないものを見てしまったのかも知れないな。異常なまでの積みの速さ、こちらのつぶしにも的確に対応し、またちょうど嫌なタイミングで来る攻撃。本当になすすべなし。ちょっとやる気を奪われた気分だよ…。
ぶらん:まあこの世界では強い人は本当に強いですから…。実力差の激しい人との対戦結果はあまり気にしない方がいいと思いますよ。
ぶろん:そうだな。やっぱり五分五分くらいの相手と対戦するのが、お互いのためにもいいと思うよ。
ぶらん:確かに、ある程度結果も気にしてしまうでしょうからね。
ぶろん:ん? なんだか君は結果を気にしないようにも聞こえるが?
ぶらん:え~、そういえば昔ほどは気にしなくなりましたね。それより、ぶろんさんも速さタイミングのことに気付かれたんだなあって。
ぶろん:私もダテにやり込んでるわけじゃないからな。まあ何度もその相手を研究して気付いたことだが。
ぶらん:実は私、今まで連鎖を作る積み方の話はたくさんしましたが、速さタイミングの話はしてないはずなんです。
ぶろん:そういえばそうか。でも十分上達できたと思ってるよ。
ぶらん:いえいえ、それはぶろんさんの努力の成果ですよ。ただ、初級者は連鎖力だけが強さだと思う傾向にあるらしいですから…。
ぶろん:なるほど。私も初級者の域を抜け出したのか。連鎖力速さタイミング。課題は山積みか。う~ん、ちぃと困ったなぁ。
ぶらん:確かに、圧倒的な差を感じたら、次にどうしたらいいか困る所だとは思います。まあ一つの方法ですが、今回特にへこんでると感じた所の一つを向上すべく練習するといいかも知れません。
ぶろん:そうか。今の私なら速さタイミングか。どちらかと言うと速さの方かな?
ぶらん:そうですね。どちらでもぶろんさん自身が選んだ方でいいでしょう。たいていの人だって、突然に極めたわけじゃなくて、1ステップずつクリアしていって上達したはずですから。
ぶろん:よし。じゃあ速さについて何か私に言いたいことがあったら言ってくれ。
ぶらん:よく言われることですが、高速落下を使うこと考えないこと、でしょうか。
ぶろん:考えないことねぇ。でも、折り返しはこの形にしようとか、ここは暴発しないよう注意しようとか、結局考えながらで、速くできないんだよなぁ。
ぶらん:そうですか。また一般論で申し訳ないんですが、肝心な順は速さ連鎖力タイミングだというのをどこかで聞いた記憶があるんですよ。
ぶろん:ほお。速さは一番肝心なのに話はそれだけなの?
ぶらん:いや、実は私も速さはダメなんですよ。本当はテクニカルな話もあるらしいですけどね。まわしとかキャンセルとか。
ぶろん:そうか…。まぁとりあえず考えずに積む練習でもしようかな?
ぶらん:そうですね。私も考えずに積めるために練習する時間が欲しいです…。理論を理解するだけでなく、反射的に運用できるようになれば、もっと勝率は上がるでしょうけど…。
ぶろん:…でも君は初段だろ? 私ほど速さに問題はないと思うのだが?
ぶらん:いや、私なんて、初段になるのに必要最小限くらいの速さしかないですよ。あと連鎖力も必要最低限。
ぶろん:あれ、タイミングは?
ぶらん:まあ、速さ連鎖力タイミングの中から私の強みを1つ挙げるならタイミングだということになるでしょうから。でも、初段になれたのは残り2つもある程度は鍛えていたからだと思ってます。
ぶろん:ほお。じゃあ、仮に私がある程度の速さも鍛えたとして、次にタイミングについて何か言いたいことがあったら言ってくれ。
ぶらん:よく言われることですが、隙を見てつぶし、発火催促、後撃ち有利、あたりでしょうか。戦略という言い方もありますね。
ぶろん:後撃ち有利ねぇ。でも、後撃ち側が、催促でぷよが減りすぎて本連鎖が小さかったり、焦りか何かで暴発させたりして、先撃ち勝利ってのも珍しくないなぁ。後撃ちも技量次第かな?
ぶらん:いや、実は私は後撃ちもダメなんですよ(笑)。とりあえず私なりの解釈を。すぐに発火して連鎖になるぷよが「現金」、すぐには連鎖にできないぷよが「貯金」。で、いいタイミングの攻撃っていうのは、相手だけが使えない貯金を抱えて「精算」にもっていくこと、という感じかなぁと。
ぶろん:ほお。それって、つぶしには関係ありそうだけど、後撃ちにも関係あるのかな?
ぶらん:まあ無関係ではないつもりです。それより、そろそろ私はぷよ活動の方の「精算」をすべきなのかも…。
ぶろん:そうか。お互い遊びすぎたかな。…私は、公認大会で一回優勝したら、元の社会人生活に戻ろうかと思ってたんだ。
ぶらん:ある意味、ぶろんさんも同じなんですね。もっと速さがあれば、要領というか手の抜き所が分かっていれば、ぷよも人生ももっと楽しめるのに…。
ぶろん:いや、まぁ、私は私なりにやっていけてるし、これでいいと思うよ。
ぶらん:そうですね。才能なくてもないなりに…。とりあえず、もし私がまだ言うべきことがある、言い足りない、と感じた時にまたこうやって話ができたらいいですね。
ぶらんのぷよぷよ談話6.0
1999年3月26日発行
6.1「相手の『生命点』を埋めるために」